館内御案内

酒造という空間に浸って
「みる」「のむ」「あそぶ」の贅沢

かつて、酒屋は酒を造り、酒を売り、酒を飲ませていました。
ところが世の中がだんだん高度に発達してゆくうちに、必然的に
「酒を造る人」「流通させる人」「売る人」「飲ませる人」と分化してきました。
しかし、酒造という独特な空間に向かい合っていると
郷土の料理を肴に、酒を味わい、人と語らい、茶などを喫む・・・・・・
こんな風景を再現してみたいという思いに駆られ、
「みる」「のむ」「あそぶ」のキーワードが湧いて来て、
酒蔵の一角が「酒游舘」となりました。
人の一生は須臾(しゅゆ)の間(わずかの間)と申します。
同じ短い一生ならば酒游と洒落てみるのも一興では・・・・・・

みる

玄関からギャラリーを臨む

大自然の恵みの『米』を仕込んで醗酵させ、酒を造るという行為は、まさに神秘であり、太古は酒を飲むことは神と一体になることでした。そのためか、昔から外部からの立ち入り、特に女性の立ち入りには厳しい世界でした。
この「酒游舘」は真向かいの西勝本家の蔵で造られた酒を熟成させるための蔵として使われてきたものです。ここで使われていた酒造りの道具の一部(樽、酒槽―酒を搾る装置)や、徳利などを展示し、合わせて絵画、写真、工芸品の展示、映画、コンサートなど地元の文化人の方々にもご利用いただけるフリースペースとして、梁組などはそのままに、手を入れてみました。
見る、視る(気をつけて見る)、観る(眺める)、覽る(広く、遠くを見る)、瞰る(上から様子を伺う)―訪れて戴く度に、いろんな「みる」を見つけて戴ける素敵な「酒游舘」でありたいと願っています。

(定員80名。貸館も致します。)

酒蔵見学を御希望の方はこちらにお越しください

のむ

2階サロンより

米の収穫も終わり、大気が冷たく澄み渡って、晴れた日には水郷の彼方に雄大な伊吹山の姿が見られるようになる頃、親子代々の付き合いの蔵人たちが能登からやって来ます。
いよいよ新酒の仕込みの始まりです。約半年、杜氏(とじ)を始め、蔵人たちは故郷・家族を離れ酒造りに打ち込みます。
酒を仕込むには雑菌が少なく、気温が安定した冬の寒い時期でなければなりません。
西勝酒造では毎年、十二月から新酒を搾り始め、最も水が澄む大寒の頃、ピークを迎えます。
米を蒸し、麹(こうじ)が仕込まれて、丹念に管理されたものが醪(もろみ)。そして醗酵具合を見て搾られ、新酒となります。しかし、この酒はまだ生きており、そのままにしておくと熟成し過ぎて、味が口説くなったり濁ったりします。これを防ぐために普通加熱をし、秋まで寝かせます。
ただし、初春の肌寒い頃にお越し戴いたお客様に限り、香り芳醇な搾りたてそのままの「生きている酒」を味わって戴くことが出来ます。

2階サロン

 春はしぼりたて
 夏は冷酒
 秋はひやおろし
 冬はにごり酒

地酒を口に含み、郷土料理に舌鼓を打てば、土地の文化の半分が分かるとか・・・・・・
同じ水で育った郷土の味を家伝の器などに盛り、少々ご用意しています。

酒を飲み、煙草を嗜み、茶を喫みあって、話を呑み込めば世は太平。
お酒に飲まれる人以外は大歓迎の「酒游舘」です。

お酒をお買求めの方はこちらにお越しください

あそぶ

1階サロン

見て游び、飲んで游んで、食べて游ぶ。酒樽や酒槽が卓子(テーブル)に、麹蓋がお盆に、かつて酒造りに使われた道具が新しい生命を得て登場します。
古い大きな酒樽に触れてみれば、家族や故郷を離れ、酒造りに人生を賭けた杜氏たちの唄う{さかやうた」が聞こえてくるようです。
游び心は十人十色。ひねもす游んであきない「酒游舘」となれば・・・・・・。